保育コラム
保育士の腰痛は、職業病
保育士というのは、体力勝負です。
一日の終わりにはヘトヘトになり、重労働です。
しかし、保育士は『就きたい職業』というアンケートを取ると、必ず上位にランクインしています。
保育士になる前に、保育士と切っても切れない関係にある腰痛のことをご紹介しましょう。
これを読んで、腰痛に対する警戒心を強めてください。
何歳児を担当しても、腰痛になります
保育園というのは、0~5歳児を預かる場所です。
保育園によっては0~2歳児というところもあるかもしれませんが、基本的に、幅広い年齢の子どもたちを預かります。
働いているお母さんの代わりに、子どもたちを保育する、というのが基本理念ですよね。
もちろん、相手は子どもですから、抱っこして欲しい、と甘えたり、お母さんがいい、と泣いたりします。
お母さんならわが子だけを抱っこして、あやせばいいのですが、保育園になるとそうもいきません。
クラスの子がたくさん泣けば、泣いただけ。
たくさんジャレついてきてくれたら、それだけの人数を相手にしなくてはいけないのです。
2人同時に抱っこして、何か仕事をする、なんていうのは予想の範疇です。
子どもの目線に合わせて接しますから、立ったりしゃがんだりを繰り返します。
年齢の高いクラスになっても、「一緒に遊ぼう!」と寄りかかってきたり腕を引っ張られたりします。
体格のいい子どもが増えてきていますから、よろけちゃうこともあるでしょう。
これは全て腰にかかってくるんです。
新人の時に腰痛になってしまった、という保育士さんはその後もずっと腰痛に悩まされたりもします。

その日の疲れが取れない
男性も顔負けの保育士という体力勝負の仕事ですが、一日経てば終わりということではありません。
保育士として働き続ける限り、体力勝負の仕事は続いて行くのです。
朝は早く、夜は遅い職業ですから、なかなか家でゆっくりリラックス、というのも取りにくいですよね。
一日の疲れが取れないまま、次の日を迎え、更にその日の疲れも蓄積されていきますので、終わりのない職業ですね。
腰痛にならないための予防は?
保育士の腰痛というのは、一度なると慢性になる人が多いんです。
なぜなら、保育をしていく上で腰を使わないで仕事をするというのは不可能だからです。
腰痛にならないための予防はどうしたらいいのでしょうか?
それは少しでも、腰への負担を軽減させてやることです。
負担が大きい動作というのはこういったものがあります。
・ベッドから赤ちゃんを抱き上げるなど、前かがみになる姿勢
・トイレに座らせる時など、身体から遠い位置で支える時
・子どもの隣に座って、食べさせるなど身体を捻った姿勢
これらの状態を少しでも、軽減していけば腰にかかる負担は少なくなります。
前かがみになる時は、必ず膝も落として抱き上げるようにしましょう。
トイレに座らせる時は、なるべく自分も子どもの近くに行けるようにしましょう。
食事の介助では真正面から行えるようにしましょう。
そして子どもを抱っこする時は、同じ方ばかり使わないようにしましょう。
これだけ気をつけておけば、腰痛になりにくいですよ。
腰痛になってからでは遅いです
腰痛になる人の最大の特徴は、身体が痛くなかったから、です。
腰痛になりかけている人は、自分でも気付かないうちに腰をかばった動作をしますので、必要以上に痛めません。
痛くない人というのは、大丈夫!という慢心から、急に腰を痛めてしまうことがあるのです。
「やっちゃった!!」となる前に、自分でもこの事だけは最低限に気をつけて、腰痛とは関係のない保育生活を送れるようにしましょう。
著者:群馬県 20代女性 保育士
【寄稿元/出典:保育士の悩み http://www.geistesgeschichte.net 】
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