保育コラム
【先輩保育士の悩み】職場で上手に後輩と接するには?
*4/29更新*

保育と言うのは、未来を創る大切な仕事です。
やりがいもあり、保育士の仕事も少しずつ慣れてきたら、今度は新人さんが入ってきます。
あなたにとって初めてできる後輩。
しかし、後輩は目に余ることばかりではありませんか?
一体どうやったら後輩指導が上手くいくんだろうか?
そんな悩みを抱えていませんか?
そこで今回は、後輩にちゃんと伝わる指導の仕方についてご紹介します。
目次
■はじめての後輩にはどんな風に接する?
今まで、部活やサークルなどで後輩と接する機会も多かったですよね。
でも、仕事の後輩となると、この時の関係とは違ってきます。
誰でも最初は新人です。
それは分かっていても、保育の現場と言うのは、毎日直面していて、悠長にしている暇もありません。
先輩保育士として、後輩に一体どんな風に接すれば職場も円滑になるのでしょうか?
■指導する前に、後輩と信頼関係を築きましょう
保育の現場になると、保育士の上下関係はほとんど必要ありません。
新人さんも、後輩ではありますが、保育を一緒に勧めていく『仲間』なんです。
新人さんは、あなたより経験も少ないですから、目に付くこともあるでしょう。
それは仕方のないことです。
でも、ここで信頼も何もないのに、急に指導をするとどうなるでしょうか?
きっと後輩はあなたの顔色をうかがうようになるでしょう。
これでは後輩は育たないのです。
先輩保育士として、後輩を育てると、あなたの仕事のやりがいも増えます。
巡り巡って負担も減ることになるんですよ。

どうしよう
■先輩保育士として、心がけること
後輩の指導で、先輩保育士として心がけたいことは4つあります。
・自分が先回りしすぎない
・注意する時は簡潔に
・指示は明確に
・話す時は、身体も向ける
この4つを気をつけて後輩指導をすると、自然と信頼関係も築けるようになります。
■後輩指導の極意①先回りしすぎない
保育の現場は刻一刻と状況が変わります。
経験のない新人さんより、先輩保育士であるあなたが動いた方が手っ取り早いこともあるでしょう。
「どうしてこんなこともできないの?」と、怒るのではなく、新人さんがその事に対してどう対処するのか見守ることも大切です。
自分が経験することで、次からは学習し、成長していくことができるんです。
あなたが当たり前のようにできることも、新人さんにしてみれば初めての経験です。
後輩にはたくさんの経験を積めるようにしましょう。
■後輩指導の極意②注意する時は簡潔に
後輩を注意することは、先輩保育士としては必要なことです。
しかし、過去のことまで掘りだしてきて「そう言えばあの時も・・・。」なんてダラダラと話していては何も残りません。
それどころか、「面倒な先輩」という烙印を押されることにもなります。
注意する時は、その時に、その事だけを注意するように心がけましょう。
■後輩指導の極意③指示は明確に
後輩に指示を出す時は、「言わなくても暗黙の了解で分かるでしょ」と思われるようなことでも、口に出して指示するようにしましょう。
その際には後輩にも分かりやすいよう、なるべく専門用語を使わずに指示するといいです。
また、後輩に一度にたくさんの指示を出しても対応しきれないと思います。
あれもこれも・・・と指示し、説明しても混乱してしまいます。
どうしても複数の指示を出さなければいけない時以外は、指示は二つ程度までにしておいて、新人さんが環境に慣れるのを待ちましょう。
たくさんになる時は、メモなどを取るように指示してあげるのもいいですね。
新人さんは、そう言った機転もまだまだ利きませんから。
■後輩指導の極意④話す時は身体も向ける
どんなに忙しい時でも、きちんと後輩に身体を向けるようにしましょう。
目も合わせずに聞いているような時、後輩からしてもあまりいい気持ちにはなりません。
あなたがもし、反対の事をされたらどうでしょうか?
きっと気分が悪いと思います。
後輩の話を聞く時は、いくら忙しくても後輩の方に身体を向けるようにしましょう。
これをするだけでも、相手の信頼を得ることができますよ。
■後輩を育て上げると、あなたもスキルアップします
後輩の指導というのは面倒くさいものです。
後輩のできていないところに目が行くことでしょう。
しかし、新人さんはできなくて当たり前なことが多いのです。
あなたが新人さんのアラさがしをするように目くじらを立てていては、後輩もノビノビと保育できませんよ。
大らかな気持ちで後輩を見守ることで、新人さんも素晴らしい成長を遂げていきますよ。
あなたはできないことをサポートするつもりで、適切に手を差し伸べましょう。
こうやって後輩を育てていくことで、信頼関係も強くなりますし、あなたも、後輩の育成というスキルを身につけることができますよ。
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著者:きょう /岡山県/30代後半女性/保育士歴9年
出典/寄稿元:保育士の人間関係について | http://www.bcuna.com/
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4/29更新-【こんな時どうする?】アドバイスが後輩に響かないとき
「自分なりに伝え方や教え方を工夫しているつもりでも、後輩には全く響いてないみたい…どうすればいいの?」
保育士の中には、こんな経験をした方も多いのではないでしょうか。
そういう時、ぜひ実践して欲しい方法が、後輩を褒めてあげることです。
出来ないことが多い中、叱られてばかりいると後輩も自信がなくなってしまいます。
でも小さなことでも褒められると誰でも嬉しくなりますし、がんばろう!という気持ちになりますよね。
もしかしたら後輩の方も響かないのではなく、注意をされて頑固になっているだけかもしれません。
子どもを褒めて育てることが大切なように、後輩保育士さんが良い仕事をしたときには、声に出して褒めてあげてみてはいかがでしょうか。
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